2006年3月8日

マーフィーの法則とでも言うのでしょうか。仕事が来ない時には全然来ないのですが、仕事で手がふさがっている時に限って、どっと急な仕事が来るものです。この3月から4月にかけてが、正にそういう状態になっています。心から喜ぶべきことですが、大変でもあります。

NHKで働いていた時は、記者は情報を取るのが仕事だと教え込まれて、原稿を書くよりも夜回りがメインでした。しかし、本当はジャーナリストというのは会社の夜回りメモを埋めるだけではなく、取材したことを記事にして、市民に情報を与えることが仕事だと思います。その意味で、夜回りメモだけで終わる情報というのは、金と労力の無駄であるという気がします。アメリカやドイツの記者は、「字にしてナンボ」の世界であります。

またマスコミではよく「原稿より健康」と言われます。ただしこれはスローガンというか理想の表明であり、実際には不健康な状態で仕事をしている人がたくさんいます。私のNHKの先輩には、まだお若いのに鬼籍に入られた人もいます。私の場合は、最低6時間は睡眠を取らないとまともな文章がかけない体質なので、労働時間が不規則で、徹夜も時々あるNHKは卒業してよかったと思っています。